天台大師智顗 

令和7年11月24日(月)

この日は、中国天台山にて天台宗の教えを開かれた

天台大師智顗(てんだいだいしちぎ)様のご命日です。

日本のみならず、世界各国でご縁のある仏教寺院では

大師のご遺徳を偲び、報恩謝徳のご法要が営まれます。

「霜月」とは昔の11月の呼び方ですね。

ご命日が11月なので「霜月会」とします。

天台宗を比叡山で開かれたのは、

伝教大師最澄(でんぎょうだいしさいちょう)様です。

最澄様は中国に渡り、天台山にて天台の教えを学ばれました。

そして日本に持ち帰り、日本の天台宗を開かれたのです。

智顗様は、お釈迦様の数ある教えの中の「法華経(ほけきょう)」の

教えを柱とし、世の人々が仏の道を歩み、幸せになれるための

修行方法を確立しました。

また、天台宗の座禅(天台宗では座禅とは言わず、止観【しかん】と言います)も

作られました。

この智顗様の教えは、1400年以上を経た現代でも沢山の方々の心の支えと

なっているのです。

現代社会は情報過多ともいえる世の中であり、

また、その情報量の多さ故に、心を痛め、人を傷つけ、

そして自分自身をも苦しめているようにも感じます。

苦しい心を穏やかにするためにも

天台大師の教えをもとに、仏道を歩み始める事こそが

今最も必要な事のように思います。

實相院では本年11月24日(月・祝)午後3時より

「霜月会法要」を厳修致します。

お時間ございます方はぜひご一緒に

お大師様を偲び、読経・焼香頂けたら嬉しく思います。

よろしくお願い致します。

合掌

實相院現董

中国 天台山国清寺(こくせいじ)