お盆を終えた8月31日。
当山歴代住職墓地の改修工事を始めるために、
墓地の発遣供養を行いました。
墓地の建立より非常に長い年月が経過しており、
また東日本大震災の際の大きな揺れの為に、
墓石の後方への傾きが悪化したこともあったため、
墓石下の土の表面を石材にて補強し、墓石の修繕工事等も
実施することとなりました。
当院開山の幸了和尚様より歴代の住職の名前が刻まれた墓石を前にすると、
身の引き締まる思いが致します。
当山は江戸の時代、大きな火事に見舞われ、寺院資料と思われる書類類は
全て焼失しており、創建時期もはっきりしておりません。
室町時代後半と推測しておりますが、確かではありません。
今回の工事を前に、色々調べてみました。
①当山は室町時代後半の創建と推測(開山幸了和尚は、近隣時代の4代住職と同名
の為、死亡年月日からも同一人物と思われる)
②墓石の中には、住職ではない方も含まれていた
③歴代住職の中には、川越喜多院・川越中院の住職に就いていた方もいた。
④寺子屋としての活動は大きな貢献であった(古谷小学校の前進となっている)
等など。
火事で焼失した歴史があるも、その復興はいずれもその時代の住職様達の素晴らしい努力のおかげ。
ただただ感謝でしかないのである。
10月半ばには完成の予定です。
皆様もぜひ工事終了後にはお詣り頂けたら幸いです。
歴代の住職様。
これからもどうぞ實相院を見守っていてください。
よろしくお願い致します。
合掌
【寺子屋の歴史を感じさせる「筆子中」と書かれた第19世秀澄和尚の墓地】