今年は、いつになく梅雨入りが遅いそうです。
今日は、6月22日。確かに遅い。。。
しかし毎日の暑さは厳しくなってきて、夏の訪れを感じます。
先日、ニュースを見ていたら、
「京都八坂神社宮司と地元観光協会でのモメゴト・・祇園祭をめぐり」
という報道が目に留まりました。
祇園祭といえば、京都最大の祭礼であります。
八坂神社って、牛頭天王様の神社だってご存じですか?
明治の廃仏毀釈の前までは天台宗の寺院だったんです。
あの元三大師様もいらっしゃった事があります。
祇園祭は牛頭天王様のお祭りです。
疫病神である牛頭天王様の祭礼を行い、暑い夏に流行する、
疫病を少しでも抑えて頂く為の祭礼。
そして京都の人たちにとっては大切なお祭りでしょうね。
その神社の宮司様と地元観光協会で起こった問題とは、、、
見せ場となる交差点で高額な観覧料を徴収し、お酒と料理を振る舞い、
山車の往来を見学するというものに対し、
「祇園祭はショーではない!」と宮司様がお声を上げたのです。
この売上はお祭りの保存する為の資金にするという観光協会さんの
お話も出ていましたね。
どちらの考えが良いのかといわれると難しいのかもしれませんが。
住職の個人的(あくまで個人です)な考えでは、宮司様と同じ気持ちですかね。
観覧席を設けるまでは、わかります。。。ニーズもあるでしょう。
祭を続けるためにはお金も必要です。
ただ、そこに神仏への敬神の心・信仰の心があるならば、
飲酒をして、魚や肉を口にして、大騒ぎをしながらでよいのでしょうか。。
本当にそれが許されるのでしょうか。
多分ビアガーデンやら、オープンテラスのお店やらもあるでしょうから、
以前からずっとあったことだと思います。
ただ、祇園祭を守る立場である観光協会という組織がするべきことでは
なかったでしょう、、、
皆様はどのようにお考えでしょう。
そして、だれよりも天王様。どのようにお感じですか?
あなた様がお隠れになられた明治の変革と同じくらい、
現代の日本という国はすごいスピードで変わり続けています。
時代は変わっていきますが、大切な日本の歴史や文化。
そしてこの心は変わって欲しくないと願う住職です。
外国の方々の日本への観光旅行もどんどん増えています。
だからこそ、日本人が大切にしているものを、
知って頂く為に努力するべきではないでしょうか。
もう少し、日本人としての誇りを持ちたいですね。
合掌
埼玉県飯能市 天台宗八王寺(竹寺) 本堂 (こちらのお寺の本尊様は牛頭天王様です)
当山の玄関に祀られる、蘇民将来(牛頭天王)のしめ縄