本日、4月7日
当山「花まつり法要」を厳修致しました。
とても暖かい1日となりました。
お寺のInstagramをご覧いただき、
お越しいただいた方もおられました。
ありがたいご法要でありました。
さて、少し前になりますが、
大リーガーの大谷翔平さんがご結婚されました。
日々暗いニュースが多い中で、
とても幸せなうれしい話題でしたね。
その記者会見の時に感じた事ですが、
アメリカの記者さんの質問で、
「お答え頂けるところまで結構なのですが。」
「お聞きしてよろしいことかわかりませんが。」という
記者の方々が、大谷さんをきちんと気遣い、
リスペクトしているという、
その印象がとてもすばらしく感じました。
そして、大谷さんもこれは答える事、
これは答える必要のないこと・・と、
はっきり話している姿も印象的で、
お互いの関係がきちんと築かれているんだと感じたのは、
私だけではないはずです。
一方で、わが国日本では、記者会見というと、
見ているこちらまで気分を害するような
記者の方々の質問の内容を見る事も多々あります。
そして会見を開いている側も、
え?その態度おかしくない?って事が
ありませんか?。
日本という国は互いを尊重し、気遣い、
そして支え合う人々が集う国だと思います。
そうだったはずです。
しかしながら、この大谷さんの会見のような
お互いを尊重する。敬う。気遣う。
そんな姿勢が薄れて来ているのでは?
と感じる事が多くなりました。
SNSやインターネットでは、匿名で特定の人に対して
多くの人間が誹謗中傷のコメントを送り付け傷つける。
自分が良ければそれでよい。
言いたいことは言えば良い。
そんな世の中へと変わりつつあります。
世の中が急激に変化し、一人ひとりの個性を大切に、
認め合う社会にしようという、
その考えは間違いではないでしょう。
しかし、
そこにはお互いを敬う心が存在しなければいけないと思います。
社会の一員として私たちは生きているのです。
お釈迦様はお生まれになり、すぐに7歩歩まれて
有名な「天上天下唯我独尊」のお言葉を残されました。
自分のみが尊い、まわりは関係ない、
という意味ではないはずです。
「私という存在はこの世で1人のみ。それは皆が同じ。
だから一人ひとり、すべての人々の命が尊い事を
私たちは忘れてはいけないよ。」
とおっしゃったのではないでしょうか。
今、このような時代だからこそ、
お釈迦様のお言葉の意味を私達が胸にきざみ、
実践していく必要があると改めて感じました。
お釈迦様、御教えをありがとうございました。
合掌